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Ridilover - Social Issue Conference
アール・シック:社会を変える、繋がり
開催レポート

日時 2016年1月9日(土),10日(日)
会場 つくば国際会議場
登壇者数 34
参加人数 248

ツアーレポート

社会課題の現場を訪れる「スタディツアー」

今年度のR-SICでは、新たな試みとしてスタディツアーを行いました。
テーマは「ユニバーサルデザイン」「社会福祉(保育・障害)」「出産と子育て」「農業(市場・法人)」「地域コミュニティと伝統的なライフスタイル」「自然再生」「動物の殺処分」「環境保護」の全8テーマ、計10ツアーでした。
参加者の方からは、”課題や取り組みについて、現場ならではのリアルな話を聞くことで、自分と課題の距離が縮まった。”といった声を頂きました。

現場での学びをアウトプット・共有する「ディスカッションタイム」

実際にツアーで訪れた現場で見たものを題材に、参加者同士でディスカッションを行いました。現場で感じた違和感や課題を元に、理想の未来に近づくための解決策を同じツアーに参加した人同士で、意見を出し合いました。

セッションレポート

Session 1 > 医療をとりまく新しい事業の芽吹き 〜”社会の負担”を”イノベーションの源泉”へ〜

このセッションでは、1人ひとりに個別化した予防医療の必要性や、医療業界に昨今みられるイノベーションの波について議論が交わされました。まだまだ挑戦する人が少ない医療分野で、課題の難しさに屈することなく取り組む登壇者たちの熱意が感じられるセッションでした。

モデレーター
株式会社キャンサースキャン 代表取締役
福吉潤
登壇者
株式会社FiNC 代表取締役社長CEO
溝口勇児
株式会社ジーンクエスト 代表取締役
高橋祥子
ロート製薬株式会社 経営企画本部 部長
服部亮
Session 2 > なぜ今地域は新しい教育モデルを探すのか 〜MOOCs時代の”グローカル”な教育とは〜

オンライン授業の登場などによって日々進化する教育業界。全ての子供達が教育を受けられるような仕組み作りを国内外で行っている登壇者たちが、これからの教育の在り方について議論しました。登壇者の実体験に基づいた問題提起がなされ、参加者が自分事として考えやすいセッションでした。

モデレーター
ジャーナリスト/メディア・アクティビスト/ポリタス編集長
津田大介
登壇者
立命館アジア太平洋大学 事務局長
村上健
一般社団法人つむぎや 代表理事
友廣裕一
NPO法人 e-Education 代表理事
三輪開人
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 代表取締役社長
山口文洋
Session 3 > CROSS POINT

CROSS POINTは、優れた社会的事業アイディアを持っていながらも、注目や支援を受けられていないプレーヤーのためのプレゼンテーションの場です。今回はアドバイザリーボード制度も導入し、CROSS POINTファイナリストを当日までしっかりサポートしました。今回の参加者最高齢は80歳の起業家で、見事1位を獲得しました。

登壇者
こころの健康をすべての人に。
株式会社NOMAL 取締役 近藤雄太郎
介護者手帳を作ります!
NPO法人UPTREE 代表理事 阿久津美栄子
シニアのスマホデバイド解消~スマホ茶屋~
NPO法人シニアSOHO世田谷 代表理事 山根明
日本の”0円”で途上国に教育機会を創る
NPO法人Class for Everyone 代表理事 高濱宏至
デニムを通して作り手と使い手の想いをつなぐ
EVERY DENIM 共同代表 山脇耀平
21世紀を生き抜く子ども達のための社会起業
Edventure株式会社 代表取締役 斎木陽平
入院患者と入院経験者をつなぐオンライン相談サービス NEWIN
東北大学医学部 坂倉 悠哉
女性活躍推進のカギは「産後ケア」にあり!
NPO法人マドレボニータ 事務局次長 太田智子
審査員
社会活動家/法政大学教授
湯浅誠
株式会社レアジョブ 代表取締役社長
中村岳
株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ COO
今野穣
NPO法人ミラツク 代表理事
西村勇也
NPO法人CANPANセンター 代表理事
山田泰久
株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン 取締役社長
干場弓子
 
小林雅
Session 4 > 非営利活動と事業の今後 〜企業のCSVとNPOはどのように連携し、どのように競うのか〜

”キレイゴト”だけでは実現できないソーシャル・ビジネスをどのように回し、課題を解決していくか。その糸口を考えた本セッションでは、実際に事業を展開してきた登壇者の方々だからこそ知り得る実体験を聴くことが出来ました。

モデレーター
株式会社PubliCo 代表取締役COO
山元圭太
登壇者
株式会社HASUNA 社長室 CEO
白木夏子
認定NPO法人Teach For Japan Founder/CEO
松田悠介
ネスレ日本株式会社 Eコマース本部 部長
津田匡保
トーマツベンチャーサポート株式会社
前田亮斗
Session 5 > 誰が次の時代のジャーナリズムと公共性を担うのか? 〜社会を考えるメディアとビジネスモデル〜

たくさんの情報で溢れている現代社会において、日々変化するメディア。「公共性」「公益性」の2つの観点から、次世代のジャーナリズムの担い手は誰なのか、ということをメディア業界のトップランナーである登壇者の方々が熱く語りました。

モデレーター
キャスター/8bitNews主宰
堀潤
登壇者
Vice Media Japan株式会社 代表取締役
佐藤ビンゴ
食べる政治 代表
増沢諒
NPO法人グリーンズ greenz.jpプロデューサー 理事
小野裕之
スマートニュース株式会社 マネージャ グロース / パブリック担当
望月優大

2014 → 2015の変化

R-SICでは毎年、異なるテーマを設定しています。2013年は「社会的起業の最先端を知る」、2014年は「ソーシャルビジネスを、本当の事業に。」でした。本年度は「社会を変える、繋がり」というテーマを設定し、そのテーマに沿った運営を行ってきました。

スタディツアーの導入

今回のR-SICでは、現場と人々の”繋がり”を作るべくスタディツアーをプログラムに組み込みました。スタディツアーの参加者満足度は97%で、大変好評を頂きました。


CROSS POINTにおけるアドバイザリボード制度の導入

CROSS POINTで発表することを目標とするのではなく、その先を見据えた事業プランを先駆者であるアドバイザリボードと一緒に考えました。この制度は、CROSS POINTファイナリストと、アドバイザリーボードとの“繋がり“を生むだけではなく、プレゼンを聞いた社会課題解決に尽力するプレーヤー(R-SIC参加者)との”繋がり“も作り出しました。
今回のCROSS POINTはアドバイザリーボードの方々のご協力なしには成功させることが出来ませんでした。改めてこの場を借りて、アドバイザリーボードの皆様に厚く御礼申し上げます。

アドバイザリーボード(五十音順)

今村亮 認定NPO法人カタリバ 統括ディレクター
津田大介 ジャーナリスト/メディア・アクティビスト、ポリタス編集長
友廣裕一 一般社団法人つむぎや 代表理事
中竹竜二 公益財団法人日本ラグビーフットボール協会
林健太郎 一般社団法人裸足醫チャンプルー/八角平和計画研究所
松田悠介 認定NPO法人Teach For Japan 代表理事
山元圭太 株式会社PubliCo 代表取締役COO

R-SIC2015でうまれた”繋がり”

R-SICでは毎回、数多くの”繋がり“が生まれ、多くのイノベーション、そして新規事業が生まれています。その一部をこちらでご紹介させていただきます。

1つ目にご紹介する事例は、CROSS POINTにもご登壇いただいたNPO法人UPTREEとそのCROSS POINTで審査員をしていただいた干場弓子様(Discover21)のご協働です。介護に関する本の出版が予定されているそうです。

2つめにご紹介する事例は、同じくCROSS POINTにご登壇されたNPO法人マドレボニータとR-SICにご参加いただいていた長野県信濃町のご協働です。長野県信濃町と弊社は一緒にツアーを作らせていただいております。長野県信濃町でマドレボニータの事業である産後ケアのプログラムを導入されるそうです。


参加者の変化

2015年度の参加者構成を2014年度と比較すると、NPOの参加者割合が前年に比べ10%の増加となりました。
また、一般企業の参加者割合も昨年度と同水準になりました。
(※ 参加者数につきましては、2015年度はスタディツアーの実施に伴い、2014年度に比べ参加者定員を削減して実施いたしました。)

登壇者・参加者の声

R-SICの参加者から数多くの感想を頂いております。その中で特に多くの方がお持ちになられたキーフレーズは、
「刺激された」「考え方が変わった」「希望を感じた」
というものでした。その中の一部を抜粋させて頂きご紹介致します。

登壇者 天米一志さん((株)五星 パブリックマネジメント研究所)
地域の課題を発掘し自ら解決策を考え実行することを目的とした社会起業は、限られた世界感や価値観の中で実施されがちであると推測する中、R-SICは多様な視点の持ち主や多業種に携わる方々が集まり、新しい連携や支援の誕生から必ず何かを生み出す機会に繋がっていると改めて感じた。また、机上ではなく実務として最前線でご活躍をしている方々のお話は、とても刺激にもなり、次世代の人材の発掘にも繋がっていると確信している。
今後は様々な企業の経営陣なども多く参加していただき、未来の社会起業家を育成する意味での投資や長期的視点での社会起業家の支援としての出資などについても議論して欲しいと感じた。
R-SICには、もっともっと多くの開催により日本の地域の魅力的な未来形成創出や空間演出のきっかけの場となることを期待したい。
今回は、残念ながら2日目のみの参加となってしまったが、次回からは全セッションに参加してみたいと感じている。
登壇者 鈴木洋一さん(国際協力団体 特定非営利活動法人 オックスファム・ジャパン キャンペーン・オフィサー)
日本社会の中で社会をよくしたいという思いを持って行動されているみなさんとお話することで、改めて、活動している人たちの社会に対する認識や限界をみることができました。
R-SICを通じて気になったこととして、現状を変えたいという認識は参加した人々の中にあったように思いますが、これから世界や日本はどのような社会になるべきかという共通認識はみることはできませんでした。
その一方で、IT技術を駆使した様々な聴覚障がい者向けサービスを提供しているシュアールや貧困下にある子どもたちの学習環境の向上と、若者たちのリーダーシップの育成を行っているTeach For Japanなど、社会的な排除を受けている人々に着目するという活動のあり方は、社会は「包摂性」をもつべきという欧州における社会認識に近く、潜在的には「社会排除」を打破しようという概念は日本社会にもあるように感じました。
「どのような社会をつくっていくのか」という問いに対して、「社会排除」に対する問題意識は一つのヒントになるように感じました。行政やNPO、企業など社会問題に取り組む様々な担い手が共通認識をもったうえで、それぞれの役割から連携しながら活動することで、よりよい社会は達成できるのではないかと思います。
職種や活動分野を超えた対話を行うことで、それぞれの参加者の認識が広がったと思いますし、このような空間は日本では希少であり、こうした点が本会議の大きな意義のように感じました。
参加者 森山奈美さん(株式会社 御祓川 代表取締役社長)
それぞれの現場で変革の担い手となっている方々の生の声を聞いて、間違いなく、社会的事業が社会を動かしていくという時代に入ってきていることを感じました。弊社が15年前に民間まちづくり会社をはじめたときとは隔世の感です。そこには、危機感や悲壮感よりも、ワクワク感や達成感が充満しており、「こうすべきだ!」などと、声高に叫ばずとも、若い方々がしなやかにスマートに、社会を変革し、未来をつくっていく希望を感じました。ありがとうございました。
参加者 鈴木裕二さん(フリーエデュケイター)
社会的に困っている人のために動いている人びとを繋げるこのR-SICという取り組みを、日本の隅々の人にも知って欲しい。私は一人の社会人として強く感じました。
日本も世界も貧困や差別などの社会問題が山積しています。その解決のためにそれぞれの団体が事業活動をしていますが、まだあまり知られていない側面もあります。知られていないこと自体が最も大きい問題なので、今回のこのカンファレンスは、多くの人に知ってもらい、また団体同士を繋ぐとても良い機会でした。
もしこのような「人の為となる活動」が朝、夜の新聞紙面やネットのニュースなどで各メディアから数多く繰り返し流れるようになれば、世間の人の意識は少しずつ変わるのかな、と思います。そうすると団体の更なる認知向上、政府の法改正へとつながっていき、実際に社会の中で苦しい思いをしている人が減っていくのではないでしょうか。
実際に運営に携わって特に驚いたことは、スタッフの方々の目的意識の高さでした。ひとりひとりが責任意識を持って、チームワークや専門性などで個々の能力を存分に発揮していました。課題はいくつかありましたが、スタッフの皆様の力があれば来年は必ずクリアできると信じています。将来またどこかで一緒に社会問題を共同で解決できることを楽しみにしています。貴重な体験をさせて頂きましてありがとうございます。また機会があればご一緒させて下さい。

メディア掲載

2016.01.08
「津田大介公式サイト」にR-SICの記事が掲載されました
2016.01.08
「アゴラ」でR-SICが紹介されました
2016.01.08
「KIDOGS公式ホームページ」にR-SICの記事が掲載されました
2016.01.07
「PubliCo(パブリコ)」ホームページにR-SICの記事が掲載されました
2016.01.06
「co-media」でR-SICが紹介されました
2016.01.06
「アゴラ」でR-SICが紹介されました
2015.11.27
「社会起業大学 事務局ブログ」にR-SICの記事が掲載されました
2015.11.26
「greenz.jp」にR-SICの記事が掲載されました
2015.11.19
「Yahoo!ボランティア」にNPO特別割引募集が掲載されました
2015.10.27
「CANPAN」にCROSS POINT登壇者募集が掲載されました