リディラバの「StudyTour」は、社会課題の現場を訪れる旅です。
これまでに性教育から防衛問題まで、100以上のテーマを取り上げ、3000人以上を現場に送り届けてきました。
「現場の最新動向に関する調査」
「当事者との対話」
「参加者同士の意見交換会」
を通し、課題への理解を深めていきます。
専門サイト
「TraveltheProblem 」
もぜひご覧ください。
今回のR-SICから、StudyTourをプログラムに組み込みました。
会議室にとどまらず現場へ。各参加者の関心領域とのマッチングを行い、少人数のグループごとに現場を訪問。各テーマごとにディスカッションを行います。
ユニバーサルデザイン
何らかの障がいをもった人に対して、自分と「ちがう」という理由だけで、なんとなく苦手意識を感じたり、接触を避けたり、知らないフリをしてしまっている人は少なくないのではないでしょうか。本ツアーでは、障がい者と健常者の人間同士のもっと自然な文化交流を目指し、アイマスク、耳栓状態で街や施設内を歩きながら、街中にある障がいを見つけ、それをクリアするために私たちができることを考えます。
ツアー先団体: i-link-u
出産と子育て
出産・育児について後ろ向きな情報が多く流れる現代社会。妊娠・出産・育児を幸せで豊かな経験にするために、「今できることは何なのか?」「少子化対策に必要なのは単に制度整備だけなのか?」自分ごととして考えるために"助産院"という生の現場の空気を体感してみるツアーです。
ツアー先団体: NPO法人ぱぱとままになるまえに
地域コミュニティと伝統的なライフスタイルの継承
都会を中心に、地域やご近所さんとの関係性も薄れてきており、地域で伝統的な文化を引き継ぐ行事をおこなうことも珍しくなってきています。地域の人が集まれるような古民家の開けた空間がなくなりつつあることもそうした現状を象徴しているといえるでしょう。本ツアーでは、古民家を中心とした地域コミュニティ作りの活動と武道とアートを組み合わせたパフォーマンスを行なう武楽座のお話を聞きながら、昔ながらのライフスタイルや文化を見つめ直し、「引き継ぐ」をテーマに現代の生活と比較して、残しておきたい文化や新しく変えていきたい文化を考えます。
ツアー先団体: NPO法人華の幹 , 武楽座
動物の殺処分問題
人が世話をできなくなったり、人を噛んだりしたために、飼い主が飼っていた犬を手放すなどの問題から、年間3万頭(平成25年度)に及ぶ犬たちが保健所で殺処分されてしまっています。本ツアーでは捨てられた犬猫を保護するアニマルシェルターや、保護犬の社会貢献の場を開拓し青少年の自立支援活動へ活かしているNPOを見学し、捨てられた犬をどうサポートすることができるのか、殺処分を減らすにはどのような対策が必要なのかを考えていきます。
ツアー先団体: NPO法人キドックス
社会福祉
現代の福祉が新自由主義的な方向(ワークフェア)に向かっている中で、労働の意味や価値を生活の中でとらえ直すことが福祉の現場で求められています。本ツアーでは、アートも含め人間の生き方としての福祉を考えます。ツアー訪問先である自然生クラブは、家庭的農業共同体を再構築することで、これらの問題に自分たちなりの答えを出そうとしています。
ツアー先団体: NPO法人自然生クラブ
社会福祉(保育)
認可保育所などの入所を希望しても入れない待機児童の数は年々増加しており、平成27年4月現在では2.3万人、374自治体に及ぶと言われております。このツアーでは実際に認可外保育園の現場を訪れ、認可保育制度の現状と課題、課題解決の一助となっている認可外保育所の現状、保育士の離職率の高さの本質について学び、考えます。
ツアー先団体: NPO法人つくばハーモニー
農業(法人)
農家の高齢化、大量購入・消費社会など、幾多の難問を抱える日本農業はこのままでは衰退し続けると広く考えられています。本ツアーでは農業を覆う現状の問題点を追求し、日本にとってより良い形の農業社会とは一体何なのか、現場で感じたことから新しい農業の形を発見できます。
ツアー先団体: NPO法人つくばアグリチャレンジ , フロンティアファーム
自然再生
人間の生活環境の変化に伴い、近年急速な環境悪化が進んでいますが、これは日本で2番目に大きな湖である霞ヶ浦にとっても他人事ではありません。本ツアーでは、湖と森と人を結ぶ霞ヶ浦再生事業に取り組む「NPO法人アサザ基金」と協力し、小学校との共同による環境教育や、CSR等の専門部署の事業に留まらない、本業とリンクした企業との協働プロジェクトの事例を学びつつ、環境保全学習に留まらない縦割り・自己完結ではない、枠組みを超えた横に広がっていく動くネットワークのあり方について学びます。
ツアー先団体: NPO法人アサザ基金
農業(市場)
平成21年時点で1.6万店を超える農産物直売所があります。新しい流通経路、販売機会を生産者に提供している一方で、安い価格設定のため利益を確保できない直売所が多くあります。独自の品質管理、価格設定で高品質高単価の農産物を販売し、新規就農支援も行っているみずほの村市場と、新規就農農家の方を訪問し、直売所の課題と解決モデルを学ぶツアーです。
ツアー先団体: 株式会社農業法人みずほ
環境保護
里山は元々は農村の一部としての共有地でしたが、人が利用する前提でつくられているため、農村の衰退、宅地化に伴い荒廃が進んでいます。そして水源の枯渇、動植物の絶滅などの問題につながっていきます。牛久市が私有地をまとめて借りあげ、保護している「自然観察の森」の指定管理団体として保護活動に取り組んでいるのが牛久里山の会です。本ツアーでは、肩に力を入れて「環境保護」と叫ぶのではなく、都会のカフェや屋上緑化のような身近な緑の心地よさを知ってもらうことから人々の関心を高める取り組みについて考えます。
ツアー先団体: NPO法人うしく里山の会