【企業人事必読】ビジネスでも求められる自己開示とは?具体例から実践方法までを解説!

自己開示とは、自分の内面や価値観を相手に率直に伝えるコミュニケーション技法です。
本記事では「意味」「具体例」「自己開示できる人・しない人の特徴」などを解説し、企業で信頼関係を深めるポイントや、リディラバの研修で自己開示力が育つ理由を紹介します。
目次
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自己開示とは?簡単にわかる意味と
ビジネスに必要な理由

自己開示とは、「自分の内面や価値観、経験、気持ちなどの個人的な情報を、相手に対して率直に伝えること」を意味します。
単に経歴やスキルといった“情報”を述べるだけでなく、「実はこういうことが苦手で…」「このプロジェクトで大切にしたい価値観は…」など、自分の内側にある考えや感情を言語化し、他者と共有する行為です。
ビジネスの場において自己開示が注目されるようになったのは、企業の課題が複雑化し、職場でのコミュニケーションの質が成果に直結するようになったためです。
心理的安全性が高いチームほど生産性や創造性が高まるという研究があるように、「安心して話せる関係性」をつくるためには、適切な自己開示が不可欠です。
たとえば、リモートワークでの雑談の減少や、職場の分断が進む中で、リーダーが自分の価値観や考えを開示することで部下が話しやすくなる、メンバー同士が自身の背景を語ることで、協働がスムーズになるといった効果が見られます。
ビジネスの場面こそ、自己開示は“人と人の関係を動かす力”として求められているのです。
自己開示とは?さらに深い意味と心理学的な基礎

自己開示の理解を深めるためには、心理学の概念を踏まえることが有効です。特に有名なのが、社会的浸透理論(Social Penetration Theory)です。
この理論では、人間関係は「タマネギ」のように層構造になっており、表面的な話題から徐々に深い話題へと移行することで、相互理解が深まると説明されています。
ビジネスにおいても、最初から深い話を無理にするのではなく、相手との関係性に応じて「どの層の情報を開示するか」を見極めることが大切です。
また、似た概念に「自己呈示(Self-presentation)」がありますが、自分を良く見せることに重点を置く自己呈示と異なり、自己開示は“等身大の自分を共有すること”に重点が置かれます。
適切な自己開示は他者との信頼を高めますが、過度な自己開示やタイミングを誤った自己開示は逆効果になることもあります。
そのため、心理学的理解と実践的なバランス感覚が重要になります。
自己開示とは 簡単に
3ステップで理解する自己開示

自己開示は難しい技術のように感じられるかもしれませんが、実際には次の3ステップで整理して理解できます。
①自分の情報を言語化する
まず、自分の価値観・考え方・感情などを他者に伝えられる形に整理します。「自分が大切にしていること」「不安を感じていること」「仕事でこだわっている点」など、内側にある情報を自覚することが第一歩です。
②相手との関係性に応じて開示レベルを調整する
関係性の深さに応じて、話題のレイヤーを変えることが大切です。
初対面では表層的な話題から始め、徐々に価値観や経験といった深い情報へと進むことで、無理のない信頼形成が可能になります。
③相互の開示が信頼構築につながる
自己開示は一方的に行われるものではなく、双方向であるほど関係性が強まります。
自分が開示することで相手も開示しやすくなり、結果として心理的安全性の高い関係が生まれます。
簡単にできる自己開示の始め方(小さな自己エピソードから)
「最近の小さな成功・失敗」「一日の中で嬉しかったこと」など、軽いエピソードから始めることで、自然な自己開示ができます。
自己開示とは 例
ビジネス/日常/研修での具体例

自己開示をより実践的に理解するために、具体例を紹介します。
日常会話における自己開示の例
- 「最近読んだ本でこんな気づきがありました」
- 「実は人前で話すのが少し苦手なんです」
職場で使える自己開示の例
- 「このプロジェクトでは“何を大切にしたいか”を共有します」
- 「少し不安もあるのですが、こう進めたいと思っています」
マネジメント・1on1における自己開示例
- 「正直に言うと、前回の判断には迷いがありました」
- 「私がこのチームで重視しているのは、率直に話し合える文化です」
研修のアイスブレイクで使われる自己開示例
少人数でメンバーを入れ替えながら自由な対話を行う「ワールドカフェ」や特定テーマについての集中的対話である「対話セッション」では、自分の背景や考えを語ることで、一気に場の空気が温かくなります。
適切な例・不適切な例(過度な開示を避けるポイント)
適切な自己開示は“場にポジティブな価値を生む情報”。 不適切な自己開示は“相手に負担を与えてしまう過度な個人的情報”。
情報の価値を気にしすぎる必要はありませんが、境界線を意識することが重要です。
自己開示できる人の特徴
信頼される人材に共通する要素

自己開示できる人にはいくつかの特徴があります。それらは組織で信頼される人材の特徴と重なることも多く、企業研修でも重要なテーマになります。
自己理解が進んでいる
自分の価値観・感情・行動特性を理解している人ほど、自然な自己開示が可能です。
相手の話を受け止める「傾聴力」が高い
相手を受容する姿勢がある人は、相手も安心して開示できるため、相互に信頼が生まれます。そのため自分からの自己開示も自然に行いやすくなります。
ネガティブな反応を恐れすぎない
自己開示は時に勇気が必要ですが、過度に恐れず開示できる人は、チームの関係性を前向きに動かせます。
心理的安全性を自然とつくれる
チームに「安心して話せる空気」を生み出せる人物は、自己開示の土壌を整えられる人です。
企業研修で「自己開示できる人」が育つ理由
リディラバの研修では、対話・内省・フィールドワークを通じて、自分の価値観を言語化するプロセスを重ねます。これが自己理解を促進し、結果として自己開示のスキル向上につながります。
自己開示しない人の特徴
なぜ話せないのか?その背景とメカニズム

自己開示を避ける人には、それぞれに理由があります。改善のためには、本人の性格だけでなく、その背景にある構造やメカニズムを理解することが欠かせません。
慎重さ・防衛的コミュニケーション
「失敗したくない」「評価が下がるのでは」という不安から、自分を守るために話さないケースがあります。
特に職場など評価が伴う環境では、「余計なことを言わないほうが安全」という判断が働きやすくなります。
自己肯定感の低さ/不安の強さ
自己肯定感の低さや、不安が強いなど、自分に自信が持てないと、内面を語ることに抵抗を感じやすくなります。
過去の対人トラブル経験
過去に自分の発言によって否定されたり、からかわれたり、評価を下げられた経験があると、「話すこと=リスク」と認識されやすくなります。
本人が意識していなくても、「どうせ分かってもらえない」「話しても無駄だ」という前提が形成され、無意識に自己開示を避けるようになることがあります。
自分の考えを言語化する習慣がない
内省する習慣が少ないと、「何を話せばよいかわからない」状態になりやすいです。
特に、日常的に自分の感情や考えを振り返る機会が少ない場合、言語化そのものが難しく感じられます。
本来、コミュニケーションは未整理の状態でも行われるものですが、そのハードルを自ら上げてしまっているケースも見られます。
改善するためのステップ(小さな開示→受容的な場→成功体験)
少しずつ開示を広げていく → 聞き手が受容的である → 「話しても大丈夫」という成功体験が生まれ、自己開示がしやすくなります。 まずは小さな自己開示から行うことが良いでしょう。
自己開示を職場で実践するための3つのポイント

自己開示を組織文化として根づかせるには、日常のコミュニケーションから実践していくことが大切です。
①「小さな開示」から始める
無理な深い話は不要です。軽いエピソードや価値観の一部を共有することで十分です。
②ポジティブ+弱みのバランスをとる
「弱みだけ」「自慢だけ」の偏った自己開示は信頼を損ねます。ポジティブと弱みのバランスが重要です。
③相手の話を促す問いかけを使う
「どう思う?」「どんな背景がある?」といった質問は、相手の自己開示を促す効果があります。
1on1・新人育成・チームミーティングでの実践法
- 1on1:上司から先に開示する
- 新人育成:成功体験と不安の両方を共有
- チームミーティング:価値観や学びを共有する5分トークなどが有効。
リディラバの企業向け研修で育つ「健全な自己開示力」

自己開示は、生まれつきの性格ではなく、環境と体験によって育つスキルです。
リディラバが提供する研修は、安心して話せる場づくりと、深い対話を生む設計が特徴です。
3~4ヶ月間の延べ8日間で行うフィールドアカデミーを例に、自己開示に寄与するリディラバの研修のプロセスをご紹介します。
チームの心理的安全性を高める自己開示ワーク
自己開示のレベルを段階的に深め、参加者同士の信頼関係を構築します。初対面の異業種混合チームで自己紹介の後に共通点を探し、チームのグラウンドルールを決定します。
リディラバの研修で扱う「対話」「内省」「構造化」
社会課題の現場を訪れるフィールドワークや、対話形式の振り返りにより、参加者が自身の思考の癖や価値観を再認識します。
毎回の実施後はふりかえりによる内省を行います。また、リディラバが専門とする社会問題の構造化のスキルを学び、リディラバのサポートのもと課題の構造化を進めていきます。
フィールドワークが自己理解・自己開示を促す理由
フィールドアカデミーでは社会課題について知識を得るだけではなく、自分にとっては「非日常」、しかし誰かにとっての「日常」の現場に踏み込みます。
多様な立場の人々のリアルな声を聞くことで、自身の価値観が揺さぶられ、新たな自己理解が生まれます。
自己開示が組織の課題解決を加速させるプロセス
信頼 → 対話 → 課題の本質理解 → 行動変容、という流れが生まれます。
『大企業が越境学習を導入し続ける理由』から考える自己開示
2年間リディラバの研修に社員を送り込んでいるNTT西日本の大島さん(総務人事部 主査:2022年6月当時)は「フィールドアカデミーに参加した社員は「信念・想いの強さ」みたいなところが定量的に伸びる傾向があったんです」と語っています。
フィールドアカデミーで提案先に採択をしてもらおうとする時「その人たちにやりたいことを伝えて、理解してもらわないといけないし、その人の想いを聞き出さなきゃいけない」。
その難しさと向き合う中で社員の目に見えた成長があったといいます。 フィールドツアーは自らの自己開示と他者の自己開示を求められる研修と言えるでしょう。
TOYOTA×NTT西日本×リディラバが語る、大企業が越境学習を導入し続ける理由
まとめ
自己開示は、職場の信頼関係や心理的安全性を高め、組織のコミュニケーションを円滑にする重要なスキルです。小さなエピソードから始めることで誰でも実践でき、「できる人」と「しない人」の特徴を理解することでチームづくりが進みます。リディラバの研修は、対話と内省を通じて自己理解を深め、健全な自己開示力を育む場を提供します。