Ridilover(リディラバ)社会課題をみんなのものに

Statement安倍元総理への銃撃事件を受けて

    (追記) 安倍晋三元総理の死亡が報じられました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

    (原文)
    安倍元総理が銃撃されたことが報道されています。まず何よりも、安倍元総理の無事そして回復を祈ります。

    今回の暴力は言論、政治、民主主義への攻撃であり、リディラバは強く非難します。

    一方で、今回の事件が、属性や思想信条に紐づける形で解釈されることも同時に危惧しています。手段としての暴力を断固として非難すると同時に、犯人についての報道やSNSでの発信を通し、特定の属性や思想信条に対する攻撃が強まらないことを願います。

    報道を受け、私たち自身も大きな動揺を感じています。社会の多くの人が動揺や不安の渦中にあると思います。テレビやSNSの情報によって、自分自身が傷つくこと。あるいは、自分自身の不安や動揺が、他者への攻撃性に転嫁されること。今回の事件は様々な心の傷を生み出し、社会をさらに分断させていく可能性を有しています。あらゆる個人が発信者としてのメディアを持つ現代だからこそ、落ち着いた言論や、発信の先にいる他者への想像力を失わない社会であってほしいと思っています。

    社会は相互の信頼の中で、成り立ってきました。目の前の人は暴力的行為をしないだろう。異なる意見であっても議論と対話で妥協点を見出していけるだろう。対話を通して、部分的であっても、わかりあうことができるだろう。こういった信頼こそが、平和で自由で民主的な社会の基盤です。

    長い年月をかけて積み上げてきた人と人との信頼という日本社会の基盤が、今回の事件により、大きな危機に晒されています。

    リディラバは「社会課題を、みんなのものに。」をスローガンに掲げ、他者への関心、信頼に基づく、優しい関心のネットワークを構築することを目指して、活動を続けてきました。それは理不尽な暴力の反対側に存在するものです。だからこそ、他者への信頼、他者への包摂を、我々はこれからも強く支持し続けます。


    株式会社Ridilover/一般社団法人リディラバ