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企業の人材育成に欠かせない「リフレクション」って何?その方法や効果をご紹介

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企業の人材育成に欠かせない「リフレクション」って何?その方法や効果をご紹介

リフレクションとは、経験を振り返り学びを深める手法です。リディラバの企業研修でも、社会課題を題材にした対話型プログラムを通して、社員が主体的に考え行動する力を育む際にリフレクションを活用しています。

本記事ではリフレクションのやり方や効果をわかりやすく解説します。

リディラバの”越境学習”で貴社の人材育成を
より高いレベルへブーストしませんか?

社会・市場の変化が速い今、必要なのは「早く解く力」よりも「何を、なぜ解くか」を自ら定め、社内外を巻き込んで前進させる高い当事者性です。

リディラバのフィールドアカデミーは、経産省の実証実験発の越境型プログラムです。 多業種混成チームで社外・現地のリアルな課題に挑み、WHAT/WHYの課題設定力と推進力を“現場で”鍛えます。 画一的な研修ではなく実装視点が圧倒的なわたしたちリディラバの強みです。

15年以上積み重ねてきた現場ネットワークが、机上の学びを事業の一手に変える。―まずは要点を3分でチェックしてください。

リフレクションとは?
学びと成長を深める
「振り返り」のプロセスである

リフレクションとは、自分の経験や行動を振り返り、その意味や背景を考察することで、次の行動へとつなげる「内省」のプロセスを指します。

語源は英語の “reflection(反射・熟考)” であり、単なる「感想」ではなく、行動の背後にある思考・感情・価値観を深く見つめ直すことを目的としています。

教育の現場では「学びの深化」を促す手法として、企業研修では「人材の成長」を支える重要な要素として注目されています。

サラッと学ぼう
リフレクションの歴史

19~20世紀のアメリカの哲学・心理学・教育学者のジョン・デューイ は、“reflective thinking” を「能動的・持続的・慎重な熟考」と定義し、経験を再構成して意味づける過程を教育の核心としました。 (Dewey 1933 p.118

ドナルド・ショーン はデューイの研究をもとに、専門職実践の文脈で「reflection-in-action(行為中の振り返り)」「reflection-on-action(行為後の振り返り)」という二つの振り返りモデルを提唱しています。彼は特に行為後の振り返りを繰り返すことで、新たな理解が生まれ、深い学びと次の行動変容につながる洞察の蓄積が促されると述べています。(Schön 1983 p.68)

なぜ今、リフレクションが
企業で求められているのか?

近年、多くの企業が「変化に対応できる人材」を育成するために、単なるスキル研修ではなく「内省を伴う学習」に注目しています。

リフレクションは、研修やプロジェクトの経験を「やりっぱなし」にせず、経験から「自分なりの学び」を抽出するための鍵です。

例えば、プロジェクトがうまくいかなかった時に「なぜ失敗したのか」を表面的に分析するだけでなく、「自分はなぜその判断をしたのか」「どんな価値観が行動を導いたのか」といった視点を持つことができます。

これにより、次の挑戦ではより高い再現性と柔軟性を持って行動できるようになります。

私たちリディラバが提供している企業向け研修でも、この「リフレクション」を体系的に取り入れ、受講者一人ひとりが「経験を意味づけ、行動を変える」ための力を育てています。

リフレクションの実践的なやり方
個人と組織で実践するステップ

リフレクションは、単なる「振り返り会」ではありません。明確なプロセスと問いの設計が重要です。 私たちリディラバでも、こうしたリフレクションを「個人の学び」だけでなく「組織の学び」へとつなげる研修プログラム設計を行っています。

受講者が自らの経験を共有し、相互に学び合うことで、組織全体の課題解決力が向上します。ここでは、代表的な手法について、教育・研修実務でよく参照されるモデルに基づく一例としてご紹介します

1. 経験を思い出す(Fact)

まず、起こった出来事を事実ベースで整理します。「何が起こったのか」「誰が関わっていたのか」「どんな結果になったのか」を感情を交えずに書き出します。

これにより、記憶や解釈のズレを防ぎ、客観的な土台をつくります。

2. 感情を言語化する(Feeling)

次に、「その時どんな感情を抱いたか」を丁寧にたどります。感情の可視化は、自分の行動の背景にある価値観を明らかにするための第一歩です。

3. 意味を見出す(Finding)

「なぜそう感じたのか」「自分の判断にどんな意図があったのか」を考察します。ここでは、同僚との対話やファシリテーターによる質問が有効です。

異なる視点からのフィードバックを受けることで、自己認識が深まり、次の行動につながる洞察が得られます。

4. 次の行動を決める(Future)

最後に、「次はどうするか」を具体的に設定します。この段階で「どんな小さな一歩を踏み出すか」を明確にすることが、リフレクションを行動変容につなげるポイントです。

私たちリディラバの研修プログラムでも振り返りとともに次のアクションの設定を求めています。

リディラバの企業向け研修プログラムに
おけるリフレクションの特徴

リディラバでは、リフレクションを単なる「自己省察の時間」としてではなく、「社会課題を通じた学びの循環」として位置づけています。

私たちが提供する企業向け研修では、社会課題に触れながらチームで対話し、自分と社会の関係性を見つめ直す設計がされています。

1. 社会課題を題材とした体験学習

参加者は社会課題の現場を取材・体験し、その後に自らの価値観や行動をリフレクションします。

「自分が大切にしているもの」「なぜそれを大切に思うのか」を言語化して掘り下げることで、行動の源泉を明確化します。

2. プログラム運営事務局による対話型の支援

リフレクションを深めるには、適切な問いかけが不可欠です。リディラバのプログラム運営事務局は企業研修において、参加者の発言を導く「問いの設計者」として機能します。

「何を感じたのか?」「なぜそう思ったのか?」というシンプルな問いを通じて、自己理解と他者理解の両方を促します。

3. 組織学習としてのリフレクション

個人の内省だけでなく、チーム全体でのリフレクションを行うことで、組織としての学習が進みます。 「チームとして何がうまくいったか」「なぜ成果が出たのか」を共有し合うことで、ナレッジが蓄積し、再現性の高い行動へとつながります。

4.サンキューレター・スパイシーレターによる
フィードバックとリフレクション

延べ8日間、3ヶ月にわたるFieldAcademyというプログラムでは、最終日に個人内、チーム内での振り返りとともに、チームメンバー相互で「サンキューレター・スパイシーレターによるフィードバック」を行います。

これは答えのない問い約に4ヶ月ともに立ち向かった仲間だからこそできる、忌憚のないフィードバックを行う場となっています。

5.プログラム後のリフレクション

FieldAcademyではプログラム実施後に希望者とオンラインで1on1を行なっています。 プログラム最終日に宣言したアクションを進められているか、学びはいかせているか…

個人個人の継続したリフレクションを実施後もリディラバがサポートします。

リフレクションを継続するための3つのコツ

リフレクションは、一度きりでは効果が限定的です。継続的に行うことで、思考のクセや感情パターンを認識し、自己成長のサイクルが生まれます。

1. 日常的に「小さなリフレクション」を行う

毎日の仕事の終わりに「今日、うまくいったこと」「もっと工夫できたこと」を簡単に振り返る習慣を持つだけでも、気づきが増えます。

2. チームで共有する時間を設ける

週に一度でもチームで「学びの共有」を行うことで、リフレクション文化が定着します。

リディラバの研修後には、実践の場でこの仕組みを組織に根づかせるサポートも行っています。

3. 記録を残す

言語化した気づきをノートやアプリに記録することで、自分の成長の軌跡が見えるようになります。これが次のリフレクションの素材となります。

実施例:Field Academy2025年度 第1回
『子どもの未来と地域社会』

2025年5~9月に行われたField Academyでは、NPO法人Chance for Allさまからの提言採択を目標に8社12名が子どもに関する社会課題に取り組みました。

提言翌日のリフレクションでは個人の心情の変化から得た学びの言語化までを行い、チーム内でサンキューレター・スパイシーレターによるフィードバックを行いました。

参加者からは「信頼するメンバーから伝えられる辛口の一言は非常に沁みる」との感想がありました。今回のプログラムは30~40代と、各企業のリーダー人材が多く参加していました。

リディラバは、考え方の異なる他者から指摘をされる機会が減っていくリーダー人材にとって、貴重なリフレクションの機会を企業研修によって提供し続けています。

プログラムの詳細はこちら

まとめ

リフレクションは、経験を振り返って学びを行動につなげる重要なプロセスです。企業が変化の中で持続的に成長していくためには、社員一人ひとりが「学び続ける力」を持つことが不可欠です。

リディラバの企業研修では、現実の社会課題を題材にしたリフレクションを通して、思考力や共感力、課題解決力を育成します。

組織に自走する学びの文化を築く第一歩として、リフレクションを実践してみましょう。